レストラン restaurant 2004 5 26

 いつも、日本料理を食べている人が、
たまに、フランス料理のレストランで食事をするとしましょう。
 席について、メニューを見てみると、
どんな料理か、見当もつかない。
ワインリストを見ても、
どれを飲んでいいのか、わからない。
 どうしたものか、困ってしまう。
結局、料理は、シェフに「お任せ」となり、
ワインも、ソムリエに「お任せ」となってしまう。
 メニューから、自分で選ぶようになるには、
やはり、フランス料理について、ある程度の知識が必要です。
ワインについても、料理にあったワインを選ぶとなると、
ある程度、ワインの勉強が必要です。
 何が言いたいのかというと、
これが、今の民主主義の姿なのです。
 現代の民主主義において、
政治も、経済も、金融も、福祉も、科学も、
高度化・複雑化してしまい、
ある程度の知識がないと、理解できなくなってしまったのです。
 こうした政治や経済などの知識がないと、
有権者は、感覚で判断するようになってしまうのです。
 ですから、政治や経済などが、高度化すると同時に、
有権者も、勉強して、高度化する必要があるのです。
 今後、とりわけ、経済、金融、科学は、
さらに、高度化・複雑化していくでしょう。
 さて、どうしますか。
フランス料理の時と同じく、
政治家に「お任せ」でしょうか。
あるいは、官僚に「お任せ」でしょうか。
しかし、これでは、民主主義の敗北と言えます。
 やはり、「民主主義の学校」は必要です。
大人になると、学校はありませんから、
メディアの役割が重要となるのです。
メディアが、「民主主義の学校」の役割を演じるのです。
 今後は、さらに、メディアの役割が大きくなっていくでしょう。
そこで、ディアは、公正中立が重要となってきます。
また、有権者に対して、判断材料を提供し、わかりやすい解説が必要です。
 ですから、メディアが、政府の「飼い犬」になったり、
あるいは、政府の「広報機関」になったりしては、困るのです。












































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